Dr.コラム

2016年7月 コラム(28)

    涼風や                   
青田の上の   雲の影

            森川  許六  ( 江戸 中期 )

 
 

 青々と 育ちゆく稲の姿を見やることは、 我々の日常からは、ほど遠い光景となってきました。 しかしながら、私たちクリニックのスタッフにとっては、しばしばその恩恵に浴すことができます。

 そうです、往診で、豊富町や福崎町西田原へ出向いた折には、 その青々」の中に、ほんの一時身をゆだね、 我が脳裏は、豊潤の光景に浸ることとなります 。

 目には、緑の穂の波、 耳には、穂のささやき、 鼻腔の奥では、そのわずかの香りをゆったりと楽しむことが出来ます。熱暑の中での贅沢です。
                                                                       
そして見上げると、  真っ白の積層雲が、しばし姿を変えることもなく、また、移り動くこともなく とどまっているのです。

「花みずき」 114 夏号をお届けいたします。  ご一読頂ければ、幸いと存じます。 

 

平成28年7月
大頭 信義