Dr.コラム

2021年4月 コラム(35)

うすかりし 春の虹なり  消えにけり
               五十嵐 播水


 虹は多くは夏に見かけますが、春半ばをすぎると、しばしば遭遇します。訪問診療に出かけた夕刻、陽が西に傾きかけたころ、東の空に大きく現れることがあります。  春の天候は移りやすく、その色もやがて薄れて、消えてしまいますね。


 コロナが、まだまだ猛威を振るっています。
コロナウイルス科に属するウイルスの総称で、1930年代に初めてトリから分離されて以来、これまで様々な動物から、約40種のコロナウイルスが発見されているそうです。
 ヒトに感染するコロナウイルスは、1960年代から6種類確認され、今回の新型コロナウイルスは7種類目だとのことですね。だから毎回「新型」コロナと呼んでいるようです。自力で細胞分裂をして生存していく細菌とは異なり、ウイルスはたんぱく質の外殻と内部に遺伝子を持っただけの微生物ですので、非生物と性格つけられることがありますね。
 単独では生存できないで、他の細胞に潜り込んで増殖する。細菌には効果的な抗生物質でも、ウイルスには効きませんね。 
 ただ、この外膜(エンベロープ)は一般に、アルコール消毒や界面活性剤(石鹸など)には弱いため、予防として、アルコール消毒や石鹼による手洗いは、大いに推奨ものですね。

 重症化した場合の致死率が発表されています。
MERSの致死率は約34%、SARSの場合には、約10%でしたが、WHOの2月18日の発表では、新型コロナの致死率は約2%とのことで、「SARSやMERSほど致命的ではない」とのことでした。潜伏期は1~12.5日(多くは、5~6日)。
 WHOによれば、感染者の81%が軽症、重い肺炎や呼吸困難などの重症が14%、命に係わる重篤な症状が5%、という発表でした。
 落ち着いて、対応していきましょう。    
                          

2021.4 大頭 信義