機関誌「花みずき」

睡眠について

クリニック看護師 吉田

 毎日の睡眠、しっかりとれていますか?睡眠の仕組みや特徴に合わないと眠れないことが起こります。「夜に眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「昼間に眠い」など睡眠に関しての悩みをよく聞きます。睡眠の悩みが、心配のいらないものか、睡眠の病気なのかを知ることが必要です。睡眠の仕組みや特徴を知ることから始めましょう。

◇ 睡眠の仕組み 
睡眠は大きく分けて「脳が疲れると眠くなる」仕組みと「体内時計の針が夜の時間帯に入ると眠くなる」仕組みという2つの仕組みによって起こります。脳が活動して睡眠物質がたまることで、脳が疲れた状態になると眠気が起こります。眠ることで脳の温度を下げて、オーバーヒートを防いでいます。

◇ 睡眠の種類 
睡眠は次の2つに分類されます。
(1) ノンレム睡眠(深睡眠)
  ・“脳を休める睡眠”脳の中でよく働いた部分が特に深く休みます。
 ・脳を効率的に休息させて疲労から回復させます。
 ・睡眠の75-80%を占めます。
(2) レム睡眠
 ・“筋肉を休めるための浅い睡眠”
 ・目の動きと呼吸に関する筋肉以外は弛緩します。
 ・体は休んでいても脳は働いている状態。夢を見るのはこの状態です。
※ノンレム睡眠は眠り始めに現れ、レム睡眠に移行し、90分周期で繰り返されます。起床時刻に近づくにつれてレム睡眠が多くなります。

金縛りがよく起こり、困っています・・・・・・。
金縛りは、意識がはっきりしているのにもかかわらず、体の自由が利かない状態です。レム睡眠に関係しています。
金縛りが起きた時に動転すると、ますます金縛りが強まります。意識的に目を上下や左右に動かしたり、目を凝らして何かを見ようとすると早く抜け出すことができます。


◇ 睡眠が障害されると
 ホルモンの分泌や自律神経の働きが乱れて、肥満や血糖値の上昇、血圧の上昇を生じやすくなります。

●睡眠障害の主な原因
(1) 心理的原因
 何らかのストレスに関連して起こる不眠。不眠が続くと眠らなければ、と眠りに対してこだわるようになったり、眠れなかったらどうしようという不安や恐怖心が生じたりします。するとさらにリラックスできなくなり、不眠が悪化してしまうこともあります。
(2) 身体的原因
 身体の病気や症状が原因で起こる不眠。花粉症や湿疹による痒み。外傷や関節リウマチなどによる痛みによる不眠。身体的な症状を治療することで、改善されることがあります。
(3) 精神医学的原因
 不安と抑うつは不眠になりやすい。慢性的な不眠症では、約半数は何かしらの精神医学的な疾患をもっているとも言われています。落ち込んだり、憂うつが続く時は注意が必要です。
(4) 薬理学的原因
 内服やアルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠があります。代表的な内服は、抗がん剤、自律神経・中枢神経に働く薬、ステロイドなどがあります。
(5) 生理学的原因
 睡眠を妨げる環境による不眠があります。時差ボケや生活リズムの昼夜逆転など、ライフスタイルが変わると、眠ろうとする機能が低下します。