機関誌「花みずき」

睡眠について

クリニック看護師 吉田

◇ 睡眠を障害する病気
1 不眠症
 寝床に入って眠ろうとしてもなかなか眠れないことによる苦痛があり、それが原因で日中の倦怠感、疲労感、集中力の低下などが現れ、日常生活に支障をきたしている状態。成人の5人に1人が睡眠に何らかの問題を感じているといわれています。
代表的な不眠の症状
<入眠障害> 寝床に入ってもなかなか眠れない。30分以上眠れない。
<中途覚醒> 途中で目が覚めて、なかなか寝付けない。
<早朝覚醒> 朝早く目が覚めてしまう。日中に眠気がある。
<熟睡障害> 時間は足りているのに、疲れやだるさが残ってぐっすり眠った感じがない。

• 不眠とうつ病
不眠とうつ病は大きく関係しています。不眠やストレスが長く続くと、うつ病を招いてしまいます。不眠はうつ病の9割の患者さんにみられます。長引く不眠がある場合は、専門医を受診してみましょう。

• 不眠と頻尿
夜間頻尿の原因は、「膀胱容量の減少」「夜間多尿」「睡眠障害」にわけられます。夜間の多尿は、日中の下半身のむくみが横になった時に心臓に戻り、夜間の尿量を制御している利尿ホルモンの分泌が誘発されて尿意をもよおすことからおこります。また、昼も夜も頻尿の症状があるなら、前立腺肥大や泌尿器の病気が疑われます。

2 過眠症
夜間の睡眠時間を十分にとっていても、昼間に強い眠気が現れる状態。多いのが、「ナルコレプシー」。日中に耐えがたい眠気があり、短い居眠りを繰り返す。10歳代での発症が多い。食事中などにもおこり、場所と状況に関係なく現れます。

3 概日リズム睡眠障害とは
 昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わないため、あるいは自ら望む時間帯に睡眠をとることができず、活動に困難をきたすような睡眠障害です。
〇交代勤務による睡眠障害
 夜間不眠、日中の眠気、倦怠感などの身体精神症状が出現する。
〇睡眠相後退症候群
 明け方近くまで寝つけず、一旦眠ると昼過ぎまで目が覚めない。
〇睡眠相前進症候群
 夕方から眠くなり、早朝に目が覚めてしまう。高齢者に多い。
〇非24時間睡眠覚醒症候群
 寝つく時間、起きる時間が毎日1-2時間ずつ遅れていく。
〇不規則型睡眠覚醒パターン
 睡眠と覚醒の出現が昼夜を問わず不規則になる。

4 睡眠時無呼吸症候群
 睡眠中に無呼吸や低呼吸の状態が5回以上起こります。
無呼吸が起こると、低酸素血症などに陥るため、脳が瞬間的に覚醒します。その都度睡眠が途切れるために、熟睡感が得られなくなり、日中の眠気が起こります。また、二次性高血圧、糖尿病、動脈硬化などにつながったりすることも考えられています。専門医を受診し診断を受け、CPAP(シーパップ・持続陽圧呼吸)やマウスピースを使用し、睡眠の質を改善します。

5 むずむず脚症候群
 寝床に入って眠ろうとすると、脚がむずむずして寝付けない病気

6 周期性四肢運動障害
 睡眠中に脚がピクンと動くことを繰り返し、睡眠が浅くなる病気

7 レム睡眠行動障害
 レム睡眠のときに見た夢の内容を、眠ったまま現実の行動に移してしまう病気

8 うつ病 
 憂うつな気分や何事にも興味がもてない状態が続く病気

睡眠中のこむら返り・・・・・・・・・・。
睡眠中に、ふくらはぎを中心とする筋肉が急激に収縮し、そのまま固まってしまう状態で、激痛がおこります。脱水状態や、電解質のバランスが崩れてしまうことが原因です。患部の筋肉を強く押したり、マッサージをすると軽減します。寝る前のストレッチも効果的です。