機関誌「花みずき」

薬局とクリニックそして薬剤

院長 大頭 信義

高齢化社会の中で
  私達の暮らす日本では、ますます高齢化が進んでいます。つい数年前まで、65才以上の方が、全人口の中に占める割合が20%を超えたと話題になっていたのでしたが、平成29年のデータでは、その数字がなんと27.5%に達したとの厚労省からの発表です。
そして、国民それぞれが自分の健康維持のため、大きな努力を続けています。まず、その数字の見事な増加ぶりを、あきれながら、眺めてみましょう。

ますます続く医療費の増大
 よくもまあ、こんなに見事に「高齢化」が進行したものだと感心します…
そして次のグラフを見ますと、この25年くらいにわたって、雇用者(国民側)の報酬はあまり変わらず、従って、国への税収も変わらない中で、医療費は着実に増加しているのがわかります。

 

医療費が増えてくる主な要因
①少子高齢化の流れ
 医療を必要とする機会や回数が多い高齢者の割合が増えることによって、医療費も増加傾向となります。また、高齢化とともに、病状が慢性化及び長期化する場合があります。 
②生活習慣病の増加
 運動不足や過度のストレス、あるいは食生活において悪い生活習慣がつづくと、慢性的で長期にわたって医療が必要な生活習慣病をもった患者が増大してきます。
③医療技術の革新や進展がつづく
 新しい技術、医療機器、革新的な薬などが次々と開発され、これまで治療が困難だった疾患も治癒へと向かうようになってきます。
④医療機関のかかり方が変化してくる
 ひとつの病気が改善せずに同じ症状が続くと、複数の病院にかかって、似たような検査や処置を繰り返すことになり、本人の身体的負担も増加するが、同時に医療費も
次第に増えてくることとなります。

薬の重要性の増大化
 高齢者の人口の増大に伴い、医療や介護の必要性・ニーズは、ますます高まっています。 一方では、国民全体の医療費の増大も、国民経済を脅かすまで膨張し続けていますので、我々としても、少しでも効率的な医療費の利用、薬剤費の効率化を図らねばなりません。

◇ 薬剤費
 こんなに多額の医療費、薬剤費を注ぎ込んでいるのですから、薬の利用とその効果にも大いに意 を払っていきたいものです。