機関誌「花みずき」

訪問看護ステーションと薬剤師が連携して対応する

訪問看護ステーションだいとう 管理者 北田

 このたび「利用者や利用者家族が何に困っているか」というテーマでアンケートを実施しました。

 アンケートを実施した目的として、訪問看護師が利用者や利用者家族のニーズを知ることによって、在宅療養での満足感が得られる看護の提供につながると考えたからです。アンケート結果として、今回「薬剤」に関係した項目に回答が集中しました。このことから、在宅で療養されている利用者や利用者家族にとって、医療度の高い「薬剤」について不安が強いということが分かりました。在宅で療養している利用者は複数の疾患を抱えており、また治療のために2つ以上の医療機関にかかっていることもあり、非常に多くの薬剤を内服しています。

 利用者、家族に薬について困った事がないか、アンケートした結果「飲み忘れた時の対応に困った」が一番多く、次に「処方されたが、自分に合っているのか不安」の順番でした。
また困って直接、薬局に相談した方は9%と、かなり低い結果でした。

 誰にも相談せず、自己判断で中止したり、錠剤を粉砕したり、脱カプセルで内服したり、また老々介護で、お互いに認知機能の低下があり、きちんと内服できていない等、さまざまな問題があります。実際、訪問中に「薬」について相談される事は多いです。また、当ステーションは、末期がんの方が多い為、日々痛みのコントロールの調整で悩む事が多いです。

 看護師が、薬剤師に相談したい内容は、薬の副作用・飲み間違いなどありますが、一番多かったのは「痛みのコントロール」でした。Nセイド・モルヒネ系などの、鎮痛剤を数種類処方されている事があり、状態に合わせて、どのタイミングで、どの薬を選択したら良いか、求められる事があります。主治医に相談し指示を受け、変更した際には、適宜薬剤師に報告し情報共有に努めます。また、内服困難な方には、簡易懸濁法や粉砕、脱カプセル等で利用者にとって飲みやすい方法を提案してもらう事によって、問題を解決し、利用者・家族との信頼関係の獲得にもなり、在宅療養を安心し、満足して過ごせる事につながります。