機関誌「花みずき」

在宅療養の患者は、どのように、生命を終えているのだろう

院長 大頭 信義

◇現在のクリニック 在宅療養患者数は
 64名です。 ( 2019.9.11 現在 )
不思議なことに、この20年来、在宅へ療養支援に出向いている患者の数は、ずっと、60名前後です。
この30年間で、「往診」の依頼をされまして、申し訳ないことにお断り申し上げた方は、数名です。それは、お住まいがあまりにも遠かったからです。現在の患者宅は、北は福崎町、南は白浜町までかなり遠くまで広がっています。

◇在宅療養の末に亡くなった人は
 まず、最近5年間の動向をお示ししましょう。

死亡人数が次第に減ってきているような数字の動きですが、これは昨年2018年の死亡者数がかなり減少しているので、そのような流れに見えるのでしょう。
あまり大きくは変わっていません。今年2019年に関しては、8月末までの数字です。

◇どれくらい長い在宅での療養か
 現在最も長い療養者は、平成10年12月が開始でしたから、もう21年近くになりました。2番目に長い方は、平成13年5月からですので、18年余りという長い在宅での療養です。ケアに当たっておられるご家族も大変な献身的作業ということになり、実に偉大な行為だと思います。

◇生命の終末を、どこで過ごそうか
 最期まで自宅で療養された方の割合は

40~52%くらいの変動があります。

◇2016年を例にとって、さらに詳しく
 2016年(平成28年)には在宅で亡くなった方が、56名であり、がん37名、がん以外は19名でした。
そのうち医者による訪問回数は、合計で880回であり、平均では15.7回でした。

となりました。
 
  脳梗塞で、通院困難で往診となっているような方は、月に1回の訪問で大丈夫ですが、がんなどで症状が厳しい方などは、訪問回数が増えます。また、それ以上に、ナース諸氏による訪問看護が増えます。
そのケアに当たる主たる介護者は

 独居の場合には、現在13名ですが、介護保険を最大限に利用してヘルパーの援助に頼っています。多い方で1日に約4回、ヘルパーの訪問を受けて、起床後の着替え、食事の準備、介助、その片付けなどの支援をお願いしています。
 それ以上に必要な場合には、私設ヘルパーに依頼ということになります。これまで、全く身寄りのない独居の方を看取ったのは2名です。