機関誌「花みずき」

短くていい、文章を書くという趣味

院長 大頭 信義

◇いろんな趣味が
 今の世代の人が楽しむようになってきたものの一つとして、「多様化した趣味」が、あげられましょう。
昔は、カラオケ、ボーリング、読書、映画、音楽など、選択肢が限られていました。自分の愛車をいつも磨き上げている人もいます。盆栽の手入れに熱心な方も多いでしょう。

◇「文章を書き留める」という作業も
 そして、このような趣味の中に、文章を書くという趣味も幅をきかせるようになりました。日常の生活の中で、ふと頭の隅に浮かんだこと、他人との言葉のやり取りの中で、ちょっと気になったことを書き留めておいたということや、書物を読んでいて、なんとなく気にいった記事を書き写したという場合もあるでしょう。
 また新聞を読んで、ふと気に入った部分を切り取って、スクラップブックとして整理している人もおられますね。さらには、普段はほとんど体験しないような沢山の出来事があり、海外旅行なんかの思い出は、そんな中でも特筆すべき特別の体験ということになりますね。こんな一大イベントでなくても、人は自分の体験を書き留めておきたいという衝動を感じることが時々あるでしょう。
その想いを大切にして、そのことを、用紙にぜひ、書き留めましょう。

◇「少しずつ、まとまった文章を」
 このようにして、少しずつまとまった文章が手元に残るようになり、それをその後に捨て去るのも残念な思いがするので簡単な題名を付けてファイルとして残すようになりますね。これをまとめて眺めてみると、ちょっとした文集になってきます。

◇風景や、旅の記事
 簡単なお出かけの記録や思い出のメモも、これに写真が付いてくると、立派な旅の記録になってきます。小さなお出かけであったり、小旅行でも、簡単な思い出の文章と写真があると、全行程が短いものであっても、立派な旅の記録となります。後で見返してみると、実に有意義な自分の作品になりましょう。

◇つらい体験も
 楽しい旅行記だけでなく、日常的な、つらい・悲しい体験もぜひ、書き留めてみましょう。自分や家族が思わぬ重大な病気に取りつかれた日々の記録や想いをていねいに書き留めますと、読んだ人の心を強く揺り動かしたり、また同じ体験をしている人には大きな参考意見を提供することになります(“闘病記”の役割)。このような体験記に繰り返して触れることで、その人の文学性や「人間性」までもが、次第に、磨かれていくこととなりましょう。
 短くていいから、ぜひ“文章を書く”習慣を身に着けていきましょう。そして、この「花みずき」にも投稿してください。