機関誌「花みずき」

コロナ禍だけど・・・得られたもの

ケアプランだいとう 山口

 新型コロナウイルスが全世界を巻き込む事態になるとは思いもしなかった、2020年の始まり。1年半が過ぎようとする現在も、まだまだこのウイルスとの戦いは続いています。人との距離を置き、交流や行き来の機会を失い、多くの人の生活が一転してしまったのが現実です。『コロナ禍』という言葉にはもう辟易。負の印象しかありません。せめて、そんな暮らしの中にもいい事はなかったかな?と少し考えてみました。

*感染症の減少
 手洗い・消毒・マスク着用等、私生活・職場での感染予防対策はもはや常識になりました。そんな中、冬の風邪ひきやインフルエンザ罹患者がほとんど聞かれませんでしたね。

*オンラインの普及
 ⇒学生の授業、私たちの研修、施設での面会等のオンライン化が進みました。
  気軽にオンラインで研修を受ける事ができるようになった事で、研修会場までの移動時間と交通費が省かれ、気軽に受講できるようになりました。
 ⇒施設での面会もオンライン化が進み、遠方のご家族が入所中の家族と面会ができるようになりました。

*ステイホームでの趣味活動の多様化
 個人的には趣味はないのですが、園芸や裁縫・読書・日曜大工等、新しい趣味が増えた方も多くあったのではないでしょうか。様々なデザインのマスクの登場には、マスクのデザインを楽しみファッションにも取り入れることには、人間の強さを感じました。

*家族の時間
 ①病院での面会が難しくなったことから、在宅での療養を選択される方も多くおられました。普段は学校や仕事で家にいない家族が家にいる事で、貴重な時間をご家族とともに過ごす事ができた利用者様も大勢おられました。
 ②否が応でも家で過ごさざるをえなかったこの1年半。我が家は大学生の娘たちもオンライン授業で、ほぼ自宅内で過ごす毎日でした。多趣味な主人も外出の機会が激減。ストレス一杯だったと思いますが、家族揃って過ごす時間は今までで一番多くなりました。

 この春、長女は就職で自宅を出る事に。そして、主人は転勤で7月から県外へ。短期間に家族が少なくなり、とても寂しいのですが、振り返ればこの一年家族と過ごす時間を多く持つことができたのは幸いであったと感じている今日この頃です。

*職場での結束力
 体調不良時は予防的にお休みをいただくようにしています。欠勤者が出た時には、他の職員で積極的にカバーする姿勢が職場全体にあることを実感する機会もありました。法人の皆さんの温かさやケアプランだいとう内のスタッフの力を実感することもありました。これからもトラブルに直面しても、職場全体で力を合わせて乗り越えていく力があると信じることができます。

 上記が多くの人が様々な制約の中で暮らしてきたコロナ禍。せめて何か得たものはないかと私が考えてみたことです。今までは当たり前であったことが、とても幸せであったのだと切に感じます。オンラインが進み便利になったこともたくさんありますが、やはり人と人が同じ場所で同じ時間を共有し、触れ合うことは何にも代えがたい大切なことなのだとひしひしと感じています。今同じ時間を共有できていることを実感しながら暮らしたいものです。
 自由に出かけることができ、大切な人と大切な時間を共に過ごすことができる日が一日も早く戻ってくることを願っています。