だいとう循環器クリニック

花みずき


えっ!睡眠薬ってそうだったの???

ぼうしや調剤薬局薬剤師 菅野 さん


 睡眠薬については薬に対する誤解がよく見られます。そこで睡眠薬を正しく理解して服用できるように、正しい知識を習得しましょう。

★ 睡眠薬に対する誤解 ★
 睡眠薬は一度飲み出したら一生やめられなくなるの?
 睡眠薬は怖い?
 睡眠薬を使うとボケるのでは?
 睡眠薬よりアルコールのほうが好ましい?

1. 睡眠薬は一度飲み出したら一生やめられなくなるの?
 睡眠薬は一度飲み始めると癖になってやめられなくなるからと、不眠に悩まされながら服用をためらっている患者さんも多いようです。基本的に不眠の症状が良くなれば睡眠薬はやめることが可能です。
 不眠症の治療薬として最初に開発されたのは、バルビツール酸系の睡眠薬でした。この薬は効果は良かったのですが、量を多く服用すると死亡してしまう、長期間服用するとやめられなくなるといった欠点がありました。そのため、より安全な薬が研究され、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が登場しました。この薬は不安、緊張を和らげる作用を持ち、その結果として眠りに導くものです。バルビツール酸系の睡眠薬に比べて安全性が高く、現在不眠症治療に使われている薬はほとんどがこのベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。医師の指示通りに服用すれば安全な薬です。比較的依存性が少なく、正しく減量を行えば、やめることができます。

現在よく使われるもの
(ベンゾジアゼピン系など)
昔よくつかわれていたもの
(バルビツール酸系など)
安全性
きわめて高い
低い
依存性
ほとんどない
ある
耐性
ほとんどない
強い

 しかし睡眠薬を長期間連用し中止する場合には注意が必要です。服用を突然止めると、症状改善を維持する場合もありますが、徐々に再燃する場合もあります。また一過性の現象ですが以前よりももっと眠れなくなる反跳性不眠の状態になる人もいます。この反跳性不眠はベンゾジアゼピン系の作用時間が短いものほど早く強く、作用時間の長いものはゆっくりと弱く出現する傾向があります。睡眠薬を徐々に減らす漸減法や睡眠薬を飲まない日を設ける隔日法を行うなど、睡眠薬を止める際の工夫によりこの依存を断ち切ることが可能です。ただ、不眠症にはさまざまなタイプのものがあり、中には治らないものもあります。このような場合には無理に睡眠薬を中止する必要はなく、必要最低限の量をずっとのんでもさしつかえありません。

 ここでよく使われている睡眠薬の分類をみてみましょう。
*薬物最高濃度到達時間:薬が体内に入り、最も高い濃度に達するまでにかかる時間、
  つまり効果がよく出る時間 = 効果発現の目安
*薬物消失半減期:体内から薬が消え始め半分の量になる時間 = 効き目の長さの目安

《ベンゾジアゼピン系睡眠薬》 単位:時間

作用時間
薬品名 薬物最高濃度到達時間 薬物消失半減期
超短時間作用型 ハルシオン
アモバン*
マイスリー*
0.75〜1.2
1.17
0.8〜0.9
2〜4

短時間作用型 レンドルミンD
リスミー
1.0〜1.5
3.0
7
10
中間作用型 ロヒプノール
ユーロジン
ベンザリン
1.3
5
1.6
24
24
28
長時間作用型 ドラール 3.42 36

                                  * 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬 
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